1994-06-22 第129回国会 参議院 厚生委員会 第8号
○国務大臣(大内啓伍君) 世界には多くの分野で先進国が存在するわけでございますが、特に欧米諸国と比較した場合に我が国としておくれている分野が幾つかございます。一つは、住宅でございます。二つは、住宅を取り巻く環境でございます。もう一つは、日常の家計に直結している物価の問題でございます。もう一つは、労働時間の問題でございます。 私が着目いたしましたのは、特に福祉という分野において、我々は年金、医療という
○国務大臣(大内啓伍君) 世界には多くの分野で先進国が存在するわけでございますが、特に欧米諸国と比較した場合に我が国としておくれている分野が幾つかございます。一つは、住宅でございます。二つは、住宅を取り巻く環境でございます。もう一つは、日常の家計に直結している物価の問題でございます。もう一つは、労働時間の問題でございます。 私が着目いたしましたのは、特に福祉という分野において、我々は年金、医療という
○国務大臣(大内啓伍君) これは、多少自民党時代からの歴史的な経過もございます。先ほど申し上げましたような高齢化・少子社会の到来という重大な変革期に当たりまして、これまでの社会保障全体を基本的に見直して二十一世紀にふさわしい社会保障制度を構築しなければならないということは長年考えていたところでございますが、これをやろうといたしますと、ひとり厚生省の分野でなくて、雇用、住宅、教育といったような多方面にわたるわけでございます
○国務大臣(大内啓伍君) 御指摘のように、我が国は急速な高齢化・少子社会が進行しているわけでございますが、二十一世紀の初頭、これは二〇一一年の段階でございますが、一億三千万人余の人口をピークといたしまして人口減少型社会の到来という未曾有の事態を迎えるわけでございます。このような本格的な高齢化・少子社会にありましても、経済社会の活力が失われずにその活力が維持されること、及び国民の一人一人が真に幸福を実感
○大内国務大臣 まず、基本の考え方といたしまして、予防接種の実施を通じまして伝染病の蔓延を防止するあるいは予防するということは国の基本的な責務である、この考え方は毫も変わっていないわけでございまして、そのために国としては最善の努力を尽くさなければならない。特に、予防接種制度の円滑な実施を図ることによりまして、さっき申し上げました接種率、八〇%以上の接種率の確保を図るということは、これはゆるがせにすることはできないと
○大内国務大臣 先ほどのミーイズムとも御関連のある御質問でございますが、予防接種を、国民の皆様の自覚に基づいて接種率を高めていこうとする場合に、その受ける主体は子供でございますので、やはり母親に対する教育というものがしっかりなされるということは、これは非常に重要な要素だと思いますし、また、それも単なる教育ということだけではなくて、日本の国民の社会的意識といいますか、社会的連帯というものについての自覚
○大内国務大臣 今度の問題で一番重要な点で、伊吹先生ともこの間いろいろ議論をしたところでございます。 今度の予防接種の問題というのは、言うまでもなく個人の健康防衛という問題と、もう一つは社会的防衛という問題でございまして、なかんずくこの社会的な防衛という一つの目的を達成するためには相当強制的にやっていかなければ難しいのではないかという考え方と、今度の改正案に示されましたように、何とか国民の皆様の理解
○国務大臣(大内啓伍君) まず、付添看護の解消と入院時の食事に係る給付の見直しとの関係についてお尋ねがございました。 付添看護・介護の解消につきましては、先ほども申し上げたのでございますが、患者の重い保険外負担を解消するとともに、看護・介護サービスを病院のスタッフによって行うことによりまして看護・介護の質を高めようとするものでございます。また、在宅医療の推進は、疾病構造の変化等に伴いまして国民の在宅
○国務大臣(大内啓伍君) 十数項目にわたる広範な質問を賜りましたが、まず最初に、「二十一世紀福祉ビジョン」における医療費の効率化の考え方についてお尋ねをいただきました。今後、国民が安心して医療を受けることができることを基本としながら、在宅ケアやあるいは介護対策の充実などによりまして、入院期間の短縮、高齢者の心身機能の維持回復が図られ、これによりまして医療費が効率化できるものと私ども考えております。
○国務大臣(大内啓伍君) ただいま議題となりました健康保険法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 人口の高齢化の進展や疾病構造の変化、医療サービスに対する国民のニーズの多様化、高度化など、我が国の保健、医療、福祉を取り巻く状況が大きく変化しております。こうした中、公的医療保険制度について、疾病、負傷に伴い発生する経済的な不安の解消という基本的な役割を維持しつつ、国民
○国務大臣(大内啓伍君) 大変ごもっともな、また皆さんから寄せられている問題でございますが、今回の改正におきましては、サービスの利用者でございます地域住民の視点を最大限に重視していきたいというのが基本でございます。それと同時に、地域保健対策における地方分権というものを推進する観点に立ちまして、市町村と都道府県の役割分担を見直そうという立場に立っているわけでございます。 このうち市町村につきましては
○国務大臣(大内啓伍君) 現在、高齢者の皆さんの保健福祉に関する審議会といたしましては、一つは老人保健審議会、二つは中央社会福祉審議会老人福祉専門分科会、三つ目には公衆衛生審議会老人保健部会といったようなものがあるわけでございますが、それぞれ個別に審議を行っているところでございます。 先般、老人保健審議会及び中央社会福祉審議会等の意見具申の中で、高齢者のための保健福祉サービスのあり方をこの際総合的
○国務大臣(大内啓伍君) ただいま議題となりました二法案について、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 まず、地域保健対策強化のための関係法律の整備に関する法律案について申し上げます。 我が国における地域保健を取り巻く状況は、急速な高齢化の進展、慢性疾患の増加等による疾病構造の変化、保健サービスに対する地域住民のニーズの高度化や多様化などにより、著しく変化しております。 こうした
○国務大臣(大内啓伍君) 先ほど来御指摘のように、極めて短期間のうちに治験段階で三人、うち二名は隠しておったわけでございますが、最近それがわかった。十五人も死に至ったというこのソリブジン事件は極めて深刻な問題でございまして、私ども重大と受けとめております。 したがいまして、今、局長からも報告いたしましたように、去る六月の十七日、十八日、立入検査を行いまして関係者から今事実関係を徹底的に調べております
○国務大臣(大内啓伍君) 業者の皆さんからいろいろな事情を聴取しておりました中で、その業者自身がひた隠しに隠していたということでございますのでこれを洗いざらい調べたといいますけれども、刑事的に調べるというわけにはまいりませんでしたので、局長から今申し上げたとおり、二例について報告がなかったことはこれは極めて重大でございまして、今徹底的にその調査をやっている次第でございます。
○国務大臣(大内啓伍君) そうした御連絡をいただいて十六日の間に七名に対してこれが投与されまして死に至るという事態が起こったということについて、厚生省当局としてはそれなりに懸命に対応したのでございますけれども、今後の大きな反省材料であるというふうに考えております。
○大内国務大臣 御指摘のように、特に保健婦等のマンパワーの確保というのが非常に重要でございます。現在、保健婦の数は約一万二千人でございますが、平成十一年度にかけまして、これを九千人増とし、約倍ぐらいにしたいというのが私どもの計画でございます。 この立場から、地域保健法案では、小規模の町村の人材確保について国や都道府県の支援体制を新たに創設したところでございます。例えば、都道府県が計画を立てまして、
○大内国務大臣 このたびの地域保健法案におきましては、市町村における保健活動の拠点といたしまして、ただいま御指摘いただきました市町村保健センターを今度は法定化をいたしまして、平成六年度からは国庫補助単価の引き上げも図ろうとしておるわけでございます。これまでは一カ所八千万円の補助単価でございましたが、これを九千万円に引き上げる。また、保健所を設置する市も補助対象とすることによりまして、一層の整備を促進
○大内国務大臣 今度の法案の問題につきまして、委員に十分な御説明が事前に行き届かなくて、大変恐縮をいたしております。 御質問の、我が国における地域保健を取り巻く状況は、昭和二十三年の保健所法以来、大変急速な高齢化の進展等、あるいは慢性疾患の増加等による疾病構造の変化が起こるなど、保健サービズに対する地域住民のニーズの高度化や多様化などによりまして著しく変わってきていることは御案内のとおりでございます
○大内国務大臣 御指摘の点につきましては、国会の御判断がなされた場合には、本人の申請を前提に御提案のように対処してまいりたいと存じます。 なお、この件については、医療保険審議会等に付議した上で、厚生大臣が告示で定めることとしたいと考えております。
○大内国務大臣 一般の負担額を経過的に六百円とする国会の御判断があった場合には、御提案のように対応してまいりたいと考えております。 なお、この件については、医療保険審議会等に付議した上で、厚生大臣が告示で定めることとしたいと考えております。
○大内国務大臣 御指摘の点につきましては、国会の御判断がそのようであり、法文上の手当てを行うということであれば、これを尊重する考えであります。
○国務大臣(大内啓伍君) 血液製剤に関する御質問でございますが、輸血用の血液製剤は、血液の中に御案内のような保存液あるいは抗凝固液等を加えたものでございますので、加工された動産であることから製造物に該当いたしまして、本法案の対象になると考えております。 輸血用の血液製剤は、一つには他に代替する治療法がないということ、二つには輸血によるウイルス等の感染や免疫反応等による副作用が生ずるおそれがある旨の
○国務大臣(大内啓伍君) おっしゃられるとおり、ビジョンはあくまでもビジョンでございまして年次計画とは違うわけでございますから、やはり現在考えられる各種の統計を駆使いたしまして三十年後の一つの傾向というものを言いあらわそうというのがビジョンでございます。しかし、一遍に三十年だけを示すということはなかなか難しいものでございますので、その節目節目、つまり二〇〇〇年、二〇一〇年、二〇二五年という形である程度
○国務大臣(大内啓伍君) 今御指摘のように、税と保険料というのは源泉徴収で一緒に取られるケースがほとんどでございますので、非常に混同されやすいのでございますが、年金の保険料等をごらんいただいておわかりのとおり、一定の保険料を納めまして、その保険料に見合ういわゆる給付というものを受けるということが基本になっているわけでございます。したがいまして、一般的な使途に充てるという税の負担に比べては受益と負担の
○国務大臣(大内啓伍君) これからごみ等の量がこの十年間にかけまして一・五倍ぐらいの速度で増大してくるという意味で、御指摘のように、このごみの排出量の増大に伴いましてこれに対してどう対応していくかというのはもう最大の政治課題になっております。言うまでもなく、それは一つは廃棄物の適正処理を確立するということと、もう一つはごみの排出をできるだけ抑制するというものが二つにございまして、三つ目にはそれをリサイクル
○国務大臣(大内啓伍君) どなたかということでございますのであえて申し上げますが、今、日本というのは、お話しのように、超高齢化社会とか少子社会という避けようと思っても避けられない大きな流れの上に動いているわけてございます、 やはり今度の羽田政権の一つの大きな目玉といいますのは、そうした大きな流れを直視いたしまして、その中でやらなければならない政策というものを中長期にわたって展望しながら来年度の予算
○国務大臣(大内啓伍君) 平成六年度予算におきまして私どもが一番力を入れた一つの政策が児童家庭対策でございまして今、働く女性、年齢にいたしまして大体二十五歳から三十四歳、子育て期間と言われておりますが、その方々が大体今五六%ぐらいお仕事についているわけですが、これから二十一世紀初頭にわたりましてこれが七〇%ぐらいにふえてくるであろう、これが労働省の一つの調査の結果でございます。 したがいまして、そうした
○大内国務大臣 今の御指摘は大阪市の浪速区で起こりました件だと思いますが、制服の支給は、御案内のとおり大阪市の単独事業ということに一応なっているわけでございます。大阪市におけるこの同和保育所入所児童に対する制服等の支給につきましては、そういう意味では大阪市の事業として行われているものでございますが、これは言うまでもなく市において、地域の実情に即して適切に実施されなければならないものである。 しかるところ
○大内国務大臣 今、正森委員の方から、今度のビジョンは介護保険の導入を前提としているのではないかという御指摘がございましたが、これは事実ではございませんで、御案内のとおり、四月にドイツで初めて二十年ぶりの論議の上に法律ができまして、これを取り入れるかどうかというのは今後の勉強課題でございます。今現在、介護を必要とする人々は二百万人でございますが、これが二百八十万人に二〇〇〇年にはなるわけでございますが
○大内国務大臣 平成七年でございますか。積立金について一応概要を申し上げますと、一九九四年、つまり平成六年度末で百五兆円、大体年間支出の五年分程度でございますが、これが二〇二五年、平成六年度価格では百三十七兆円、年間支出の三年分程度を保有するということになっておりまして、今御指摘の平成七年の数字が今手元にございませんので………。
○大内国務大臣 基本的な考え方は今局長から申し上げたとおりでございますが、今委員御指摘のような強い意見もあるということも十分承知をいたしております。 政府としては最善の案を提案しているつもりでございますが、国会の論議の中で一定の結論が出るのであれば、私どもはそれを尊重することはやぶさかではない、こう考えております。
○大内国務大臣 高齢者の皆さんが地域や家庭において生活の拠点を持ち、そして老後を送るということは非常に大事なことである、こういう着眼に立ちまして、これまで自民党の皆様の提案もございましてゴールドプランというものができ、そしてさらにはこのゴールドプランの拡充強化に向かいまして目下鋭意努力をしているわけでございます。 私どもといたしましては、このゴールドプランを通じまして、御案内のようなホームヘルパー
○大内国務大臣 今鉄道共済についてのいろいろなお話がございましたが、この鉄道共済の財政状況というものはよく御案内のとおりでございまして、これを厚年等の資金で今支えているという状況でございますが、この状況はなおこれからも続くわけでございます。したがって、公的年金制度全体の長期的な安定というものを図る観点から、産業構造の変化等個別の制度で対応し切れない著しい格差については、今後とも公的年金制度全体で支えていかなければならないと
○国務大臣(大内啓伍君) 年金制度審議会におきましても、今後国庫負担のあり方については検討すべしと、こういう意見が出ておりますので、私どもはこの点を検討するにやぶさかではございませんが、先生御案内のとおり現在の基礎年金に係る国庫負担率三分の一で平成五年の段階で三兆九千億でございますが、これが二〇〇〇年の段階になりますと五兆三千億に膨らみ、さらにはこれが最終的には、つまり二〇二五年の段階では八兆一千億
○国務大臣(大内啓伍君) そういうお説もあることは拝聴いたしておりますが、六十歳代の前半の年金のあり方の見直しにつきましては、二十一世紀の高齢化に対応するために必要不可欠のものでございますが、その実施に当たりましては、この制度改正が国民の生活設計に係るものでございますので、御指摘のように十分な準備期間をとることが必要であると考えまして、今から約二十年間の準備期間を置き、具体的な制度改正については二〇〇
○国務大臣(大内啓伍君) 厚生年金の保険料につきましては、今回の財政再計算によりますと、現行のまま推移いたしますと、現在の一四・五%が三四・八%に達するという状況になっているわけでございます。 したがって、この年金制度の長期的な安定を図るとともに、将来余り負担が過重にならないようにするためには、最終段階つまりこれは二〇二五年でございますが、その段階におきまして保険料を三〇%以内ぐらいにおさめることが
○国務大臣(大内啓伍君) 先ほどもお答え申し上げましたように、厚生省といたしましては、許可者でございます都道府県知事に対しまして、特に住民の皆さんが本当に納得していただけるようなそういう理解の努力というものを徹底して行うようにということを指導しておりまして、平成四年の七月以降の状況を見ておりますとこの指導は相当徹底してきている、こういうふうに承知しております。
○国務大臣(大内啓伍君) 御指摘の改正の意義でございますが、これは言うまでもなく、施設設置の審査を十分に行うことによりまして廃棄物処理施設に対する住民等の信頼を確保すること、これが一つ。ひいてはこれによりまして適切な施設の整備が促進されることにあると考えておりまして、この改正制度のもと、許可権者でございます都道府県知事によりまして、産業廃棄物処理施設を設置しようとする者に対しまして周辺住民の理解を得
○国務大臣(大内啓伍君) 安全保障基本法の問題は大分前から議論しておりまして、私ども、やはり憲法をめぐっていろんな論議がございますだけに、安全保障基本法といったようなものをつくって、そしてこの問題に対する国民のコンセンサスも得るようなそういう措置をとることは大変有意義であると、こう考えております。
○国務大臣(大内啓伍君) 非常に具体的な見直しの時期について御提言がございましたが、先生の御意見に賛成でございます。三年後に見直しをいたします。
○国務大臣(大内啓伍君) 二年課程の通信制を導入するに当たりましても、さまざまな問題点があるということを非常に具体的に御指摘になられまして、私もそれを一つ一つごもっともな御意見だなと思って今拝聴させていただきました。 私どもの基本的な立場といたしましては、国民に良質な医療を平等に確保するという観点から、現行の看護婦の二年課程と同様なものというのを前提として制度の創設を考えているわけでございます。先生御指摘
○国務大臣(大内啓伍君) 大浜先生が准看護婦を正看に何とかしていくために二年課程の通信制の導入という問題をこの数年来極めて熱心にお取り組みになったことに対して、私ども十分承知しておりますし、また敬意を表している次第でございます。 まさに先生御指摘のように、三Mの中のマンパワーの確保という問題は看護婦のみならず介護職員についても言えることでございまして、これからの介護問題を解決する中心的な課題であると
○国務大臣(大内啓伍君) これを詳細に御説明すると相当時間がかかりますが、若干お許しをいただきたいと思います。 今御指摘のケースーでございますが、ケースⅡの場合は、老人介護対策につきましてはこれが約倍増して四兆円になるという計算をはじいているわけですが、その積算の根拠は何かというお尋ねだと思うんですね。 これは一つは、ゴールドプランなどの経費につきましては、御案内のとおり、昨年来地方自治体に対しまして
○国務大臣(大内啓伍君) もちろん、懇談会の諸先生方において検討をしていただいたわけでございますが、医療、年金、福祉というのはもちろんそれぞれ別個の問題ではありますが、それぞれ深くつながり合った問題でございます。 したがって、それらのつながり合いをも配慮しながら、これは現在日本にはそれなりの統計がございますが、その統計をできるだけ活用させていただきまして、もちろん一定の前提を置いているわけでございますが
○国務大臣(大内啓伍君) 八月の九日に厚生大臣に就任いたしまして、それよりさき、実は消費税の問題が議論されたときに、これは昭和六十三年でございますが、私自身が当時の自民党の安倍幹事長と徹夜にわたる論議を重ねたのでございますが、あのときに実は高齢化の福祉ビジョンというものの提示を求めた経緯がございます。その段階である程度定性的なものが出たのでございますが、定量的なものは示されなかったのでございます。
○国務大臣(大内啓伍君) 先ほど来、るる御説明を申し上げておりますように、今回の改正は伝染病の発生の減少、あるいは医学医術の著しい進歩、また国民の健康意識の向上等々、その環境の変化を踏まえまして時代の要請にこたえるための改正でございます。 御指摘のように、予防接種を取り巻く環境というものは今後もやはり変化していくわけでございますので、私どもといたしましては、国民に信頼されるよりよい制度としていくために
○国務大臣(大内啓伍君) 予防接種を行うことは国にとっての基本的な責務である、そう心得ておりまして、その遂行に当たっては最善の努力を傾注しなければならない、こう思っている次第でございます。 予防接種の義務づけの問題は、予防接種によりまして伝染病の蔓延を予防するという目的を達成するためにいかにして個人に予防接種を受けていただくかということでございまして、これは社会と個人の利益についてどのような調和を
○国務大臣(大内啓伍君) ただいま議題となりました二法案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 まず、薬事法の一部を改正する法律案について申し上げます。 近年、心臓ペースメーカーを初めとして以前には予想されなかった高度で複雑な医療用具が出現するとともに、その内容が著しく多様化してきております。こうした状況の中で、医療用具の特質に応じて品質、有効性及び安全性を確保していくことが
○国務大臣(大内啓伍君) 今年度の予算のおくれによりましてそういう事態が現実に起こっていることは、御指摘のとおりでございます。 今年度新たに整備される特別養護老人ホームにつきましては、現段階では確かに申し上げたように未着工でございますが、六月中にこの予算が仮に上がるということなりますれば、七−八月にかけましてこれは着工ができることになりますので、その後の執行については大きな問題は生じないと考えております
○国務大臣(大内啓伍君) 先生御案内のように、平成六年の推定といたしましては日本の国民負担率は三七・五%でございまして、特にヨーロッパ諸国に比べては相当低い水準にある。先ほどスウェーデンの例を申し上げましたが、フランスの場合は大体六二%ぐらい、あるいはドイツ、イギリスの場合はそれぞれ五〇%台というところから比べますと、比較的低い水準にあるわけでございます。 これから租税負担と社会保険料の負担というものをどういう
○国務大臣(大内啓伍君) 二十一世紀福祉ビジョン、つまり三月二十八日に報告をいただいたものについてのお尋ねでございますが、私ども目指しますこれからの福祉社会像といたしましては、スウェーデン等の北欧型のいわゆる公的保障を中心とした高福祉高負担、スウェーデンの場合は御案内のとおり国民負担率が約七六%にまで達する、こういう事態でございますが、そういうものでもなく、またアメリカのように自助努力を中心にいたしました
○大内国務大臣 先ほども申し上げましたように、看護及び介護におけるサービスの質と負担の軽減という問題は、これからの介護問題の中心的な課題でございます。したがいまして、私どもといたしましては、この問題にひとつ重点を置いてこれからの施策、行政というものを進める必要がある、こういう見地から、実は一年半ぐらいで院内において看護・介護というものが完全な体制がとれるようにしなければならぬ。先ほどの根本先生の御指摘
○大内国務大臣 先ほど来両局長からるるお話を申し上げたのでございますが、今度の食費負担というのは、先ほど来るる申し上げておりますように、平均的な家計における食費を勘案し、特に入院と在宅との格差をなくそうという考え方でございます。 その中で、御指摘のように高齢者の場合は、例えば入院期間が長いとか、いろいろな区別して考えるべき要素もございますが、先ほども申し上げましたように、一口に高齢者といいましても
○大内国務大臣 今非常に機微に触れるいろいろな具体的な御質問がございましたが、付添看護はサービスの質、あるいは御案内のように非常に重い負担等が問題点として指摘されてまいりまして、医療保険審議会の建議におきましても、この点の改善は急務の課題である、こういうふうに指摘されてきたわけでございます。したがいまして、付き添いを必要としない看護・介護を体制として早急に整備するということは我々にとっても非常に大きな
○大内国務大臣 今御指摘の網膜色素変性症の等級づけの問題でございますが、今お話がございましたように、視野がだんだん狭くなった場合の等級の格付は四級ないし五級、全く見えなくなった場合に一級ということでございまして、二、三級の該当者がないという状況にあることは御指摘のとおりでございます。 この御病気の場合は、特に働き盛りでの年齢で発病する、そしてその視野障害による日常生活上の不自由さというものは相当の
○大内国務大臣 御指摘の問題は極めて現実的かつ深刻な問題でございまして、先般来羽田総理からも、この外国人労働者に対する医療問題について真剣に検討してほしいという強い要請がございました。 御案内のとおり、適法に我が国に滞在している外国人労働者につきましては、内外無差別の原則に立ちまして日本の各制度が適用されているわけでございますが、御指摘のように約三十万人になんなんとする単純労務に従事されているような
○大内国務大臣 平成六年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算の概要について御説明申し上げます。 平成六年度厚生省所管一般会計予算の総額は十三兆六千百九億円、平成五年度当初予算額と比較いたしますと四千三百五十七億円、三・三%の増加となっております。国の一般会計予算総額に対し一八・六%、一般歳出に対し三三・三%の割合を占めております。 厚生省予算につきましては、非常に厳しい財政事情のもとにおいても、